ビジネスマン:見積書に発行日・宛先・商品明細を打ち込まないで、一体どうやって見積書を作るんですか?
見積書の効率的な作り方「手順3:マクロを使って転記する」
丸井:ここでマクロを使います。
ビジネスマン:おお、マクロ。
丸井:マクロを使えば、ワンクリックで、先ほどのデータベースから発行日・宛先・商品明細を見積書のテンプレートに一瞬で転記することができます。
ビジネスマン:へー、すごいですね、そんなことができるんですか。
マクロを使うために最初の一回だけ必要な準備作業
丸井:ただし、そのための準備として、初めの一回だけ、こういう作業が必要です。──
- コマンドボタンをデータベース上の適当な場所に設置する
- Excel VBAを使って、Excelに操作の手順をこう登録する……「コマンドボタンがクリックされたら、その時選択されているデータベース内の発行日データ・宛先データ・商品明細データを、見積書テンプレート内の発行日欄・宛先欄・商品明細欄にコピペ(コピー&ペースト)する」(「データベースからテンプレートへの転記を一瞬でするマクロ」に詳細説明があります。)
──繰り返しますが、この作業は、初めの一回だけです。一度やってしまえば、以後、二度とやる必要はありません。
ビジネスマン:ふーむ……「コマンドボタン」って何ですか?
丸井:クリックすれば、あらかじめ登録しておいた操作を一瞬で実行してくれるボタンのことです。たとえばamazonのサイトにある黄色い「カートに入れる」ボタンがそうです。
ビジネスマン:ああ、なるほど。じゃあ、「その時選択されている」というのは、どういう意味ですか?
丸井:コマンドボタンをクリックする前に、転記したい行をポインタ(マウスで動かす矢印マークのこと)で選択します。そうすることによって、「この行を転記したい」というユーザー側の意思表示を、Excelに対してするわけです。
ビジネスマン:なるほど。たしかにそうしないと、Excelは、どのデータを転記したら良いのか、わからないですもんね。
マクロは最初に一回準備作業をすれば以後はずっと楽
丸井:はい、そういうことです。これで以後、いつでも何度でも好きな時に、転記したい行を選択してコマンドボタンをクリックするだけで、データベースから見積書テンプレートへの転記が一瞬でできます。
ビジネスマン:はー、それは便利ですね。
丸井:ええ、そうですね。
ビジネスマン:でも……工程としては、私の作り方とほぼ変わらないですよ?マクロを使っても「飛行機」とは言えないと思いますけど……?
追伸
私・丸井翔がマクロを駆使して作った『Dmaker ディーメーカー:四書作成用Excelファイル(無料)』を使えば、誰でも簡単に、美しいデザインの四書(見積書・納品書・請求書・領収書)をすばやく作成・保存・集計・検索できます。