相談者 マクロを含んだExcelファイルを開いたら、「セキュリティの警告」表示が出てマクロが自動で無効化されますよね。だから私はいつもその後に手動でマクロを有効にしているんですが、この操作が面倒くさい。なんとかなりませんか?
丸井 初めて開くファイルならまだしも、過去何回も開いたことのあるファイルまで、じっぱひとからげに無効化されてしまいますよね。
相談者 そうなんですよ。そんなもんだから、私は毎回毎回手動でマクロを有効にして……ああ、面倒くさい。
丸井 はははは。ご安心ください。その面倒くさい操作をいっさいすることなく、マクロを自動で有効にしてファイルを開くのは簡単です。
相談者 あー、そうですか、よかったです。
ファイルを開く時、マクロを自動で有効にする方法
丸井 方法はいろいろありますが、私のオススメは、「信頼できる場所」を使った方法です。
相談者 「信頼できる場所」?
丸井 はい。「信頼できるフォルダ」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。任意のフォルダを「信頼できる場所」として設定します。一度設定すれば、以後そのフォルダに入っているファイルは、開く時、常にマクロが有効化されます。
相談者 なるほど。常にマクロを有効にして開きたいファイルがあれば、とにかくその「信頼できる場所」に入れればいいってことですね?
丸井 はい、その通りです。ファイルごとに何か特別な設定をする必要はありません。ただそのフォルダに入れるだけです。
相談者 それは便利ですね。
丸井 はい。ちなみに私は「信頼できる場所」として、Dropboxフォルダを設定しています。バックアップも自動で作られますし、便利ですよ。(Dropboxについての詳細は「ファイルのバックアップを効率的にとる方法」にあります。)
相談者 あ、それいいですね。私もそうします。
「信頼できる場所」の作り方
丸井 では実際に「信頼できる場所」を作ってみましょう。
相談者 お願いします。
丸井 Excelを開いて、こうします。──
[Office](画面左上)
↓
[Excelのオプション]
↓
[セキュリティセンター](「Excelのオプション」ウインドウ左側)
↓
[セキュリティセンターの設定]
↓
[新しい場所の追加]
↓
[参照]
↓
信頼できる場所として設定したい任意のフォルダ(Dropboxフォルダがおすすめ)を選択
↓
[OK]
↓
[この場所のサブフォルダも信頼する]にチェック
↓
[OK]
↓
[OK](「セキュリティセンター」ウインドウ)
↓
[OK](「Excelのオプション」ウインドウ)
──これで完了です。
まとめ
相談者 ……よし、できた。じゃあ、ちょっとためしてみますね。Dropboxフォルダ(信頼できる場所として設定したフォルダ)にマクロを含んだExcelファイルを入れて……そのファイルをダブルクリックすると……おぉ!マクロが自動で有効になって開いた!いや~、うれしい。便利になった~。
丸井 「信頼できる場所」として設定したフォルダに入れたファイルは、開く時、マクロが自動で有効化されます。「信頼できる場所」の作り方は簡単です。──
[Office](画面左上)>[Excelのオプション]>[セキュリティセンター](「Excelのオプション」ウインドウ左側)>[セキュリティセンターの設定]>[新しい場所の追加]>[参照]>信頼できる場所として設定したい任意のフォルダ(Dropboxフォルダがおすすめ)を選択>[OK]>[この場所のサブフォルダも信頼する]にチェック>[OK]>[OK](「セキュリティセンター」ウインドウ)>[OK](「Excelのオプション」ウインドウ)
──ただ、一点だけご注意ください。信頼できないファイルは絶対にそのフォルダに入れないでください。もしも万が一そのファイルにあなたの意図しないマクロが含まれていたら、ファイルを開いたときに、パソコンがその意図しないマクロを実行してしまいますので。
相談者 それはイヤですね。わかりました。信頼できるファイルだけを入れることにします。今日はご親切にどうもありがとうございました!
丸井 こちらこそ、ありがとうございました。
追伸
私・丸井翔がマクロを駆使して作った『Dmaker ディーメーカー:四書作成用Excelファイル(無料)』を使えば、誰でも簡単に、美しいデザインの四書(見積書・納品書・請求書・領収書)をすばやく作成・保存・集計・検索できます。「信頼できる場所」に入れておけば、ファイルを開く時も快適です。